甘甘王子の秘密〜ｵﾓﾁｬ会社の俺様社長〜ｱｲﾄﾞﾙやﾎｽﾄｲﾏｽ

しばらくあたしは、一人海で遊んでいた。矢吹先輩は、仕事だから一人で遊んでてと……



だから、ＮＥＷのメンバー達が撮影の間あたしは一人ぼっち。



ただ海に足を付けるだけでも、涼しくて自然に笑顔になる。


少しは、矢吹先輩って良い人なのかな？


それは分からないけど……あたし以外の人の前では甘甘王子に変身すると言うことが分かった。



｢つまんないな……｣


海を見ながらあたしは、ぼそっと呟くと、矢吹先輩が居る方を見つめた。



自然に矢吹先輩の肩に手を置いている、十六夜さん。



まるで恋をする乙女のように、嬉しそうだ。
だけど、あたしはそれに気付いていない。



ただ、飼い主にじゃれる犬のようにしか思わなかった。