甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
あたしよりもかなり低いおばあちゃんが居た。



「あ~!!」



え?あの可愛い声って、どっかで聞いたような……



確か……社長室で聞いたマイマイちゃん?



「……ろちゃん、零ちゃん!!」



え?!えぇぇぇぇ……!!



もしかして、マイマイちゃんっておばあちゃんだったの?!


あたしは、少しショックで矢吹先輩の背中に顔をうめる。



子供だと思ったのに……あたし失礼だよね?おばあちゃんって言ったら年上なのに……ちゃん付けなんて……



あたし悪い子だ……


ぎゅっととマイマイさん?は、矢吹先輩に抱き付いた。



「ばあちゃん、なんで……ここに?」



「零ちゃんに会いたかったの」



ぎゅっとしがみついたまま、マイマイさんは離れない。



不意に視線を感じて振り返ると、愛らしい瞳であたしをマイマイさんが見つめていた。



「零ちゃんのこれ?」


小指を突き出すマイマイさん。



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