鬼の花嫁
私はやはり梅子殿のことが気にかかり佐久助殿の家を訪れた。
「佐久助殿!!」
「あら、美鈴ちゃん。おはよう」
「おはようございます、お菊殿!」
「佐久助なら川の決壊を止めるために出かけたわよ」
「あ、わかりましたでは、また後ほど・・・」
「せっかく来たんだから上がってって!そのうち帰って来るから」
「では、お言葉に甘えて・・・おじゃましまーす」
「そこでゆっくり座ってて、今お茶持ってくるから」
「そんな、お気を使わずに・・・」
「あら、そんなに改まんないでいいのよ」
そういってほほ笑んで台所にお菊殿は向った
やっぱりお菊殿は美人だ。
それに加え性格、器量の良さ、
私の憧れだった。