鬼の花嫁

「お菊が?………か?本当なのか…?」

佐久助殿の顔は青ざめて見え酷く強張っていた

「村長達が話していましたので…多分」

「なんてことだ…くそっ!!」

しばらく佐久助殿は考え、そして…








「俺はお菊と村を抜ける」







***



あぁ、何故私はこの時
あなたのことを引き止めなかったのだろう

佐久助殿なら大丈夫、
なんの根拠もないのに

ただ私はあなたの幸せを願った


なのに…



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