鬼の花嫁
翌日も雨は降り続いた
私は不安になって佐久助殿の家を訪ねた。
「いきなりなのよぉ、佐久助ったらあんなにあわてて…」
佐久助殿の家は綺麗に片付けられていた。
お菊殿は多少とまどっていたが、
佐久助殿を信じているのだろう。
深く追求せずに従ったに違いない。
「美鈴ちゃん何か知っていたりしないかしら?」
佐久助殿が話していないなら私が話すのはいけないだろう
「いいえ…、わかりません」
「そう…」
「美鈴。」