鬼の花嫁
「い、妹がいるのですか!?」
美鈴は目を見開いた。
「おお。ちょうどお前ぐらいの姿形をしておるな。」
「鬼にも兄弟はいるのですね…」
「なんだ?いないと思ったか?」
「まぁ…」
「鬼も人もそれほど変わらぬ。
人より頑丈で長生きするだけだ。」
「長生き…緋昏は今、歳はいくつですか?」
「我輩か?もう覚えとらんな。
だいたい200歳、といったところか。」
「に、にひゃくっ!?」
まぁな。と、少し得意げに緋昏は言った。
「実を言うと鬼は人間の10倍歳をとるのが遅いのだ。だから、人間の歳で20歳ぐらいか?」
「そうだったのですか…」
美鈴は驚きつつも納得した。