ラズベリー
…そーいやそうだ。

「ゴメン。忘れてた〜!!」


軽く流す。


気まずくて話し掛けられなかったなんて…

言えない。


「そうだ、綾女。
姉がお前に雑誌借りてたろ?
あれ返すらしいから今日俺んち来い。」


こんなの日常茶飯事。


「分かった。
じゃあ一緒に帰ろうよ。」


これもいつも通り。


「あ…俺…クラスの友達と帰るから…
ゴメン。先に俺んち行ってて。」


< 20 / 92 >

この作品をシェア

pagetop