ラズベリー
「あいつの友達なんて綾女ちゃんだけだと思ってたよ。」


やっぱり栞ちゃんもびっくりしてる。


「なんかね、大地…変わったよ。」


思わず言っちゃった。


「ふーん…。」


栞ちゃんは切れ長の綺麗な瞳を泳がせ

何かを考えているようだった。


そして丁寧に巻いた髪を揺らしながらあたしにこう言ったんだ。


「それで綾女ちゃんは寂しいわけね?」


ず…図星…。。


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