ラズベリー
「もう…好きじゃないって言ったじゃんか…。」


…ばかなあたし。
こんなときも素直になれないんだ。


「じゃあなんで泣いてるの?」


あたしは頬を流れてやまない涙に気がついた。


「綾女さ、さっきから言ってることとやってることがバラバラだよ?
まだ酔ってるんだろ。」


「そんなことより…

言いかけてやめた。


この話は冷静になってからの方がいいかもしれない。
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