ラズベリー
〜綾女side〜

ほんとは分かってた
大地の愛が痛いほど伝わってきた



幸せだよ---
嬉しいよ---



「…大好きだよ---」



気付いたらそう言っていた



大地もフッと微笑んで



「俺も大好き」

と言ってあたしの唇に軽く触れて手を繋いだ



それから心地よい沈黙というのか---


お互いなにも話さずにあたしの家の前まで来た
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