Eternal~社長と最後の恋~
「こら、何してるんだよ」


私の言葉が気に障ったのか不機嫌な声を出している。



「だって恥ずかしいよ…」



「……。」



拓斗は何も言わず腕に力を入れると、私を持ち上げた。


そのまま自分の膝の上に向い合せに座らせた。



「ちょ…拓斗!?」




「これで簡単には抜け出せない」




悪戯な笑みを浮かべながら言った拓斗は私の頬に手を添えた。


「なぁ、早く癒してよ」

拓斗はそう言って目を瞑る。





私はゆっくりと頬に手を添え、顔を近づけた。
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