妄想すぴりっつ☆
学校までは、自転車をかっ飛ばせば、
きっと…きっと、10分で着く。
あたしは、急いで自転車を走らせた。
猛スピードで、とにかく急いだ。
絶対に遅刻したくない!
タイムリミットは入学式の始まる5分前である8時55分。
生徒たちは最低でも5分前までに、自分のクラスを見つけて、会場の指定された席に座らなければならない。
それに間に合わなければ意味がない。
只今の時刻、8時45分。
ヤバい!本当に時間がない。
急がねば、急がねば!!
自転車を、これでもかと言わんばかりのスピードでこぎ続けた。
しばらく漕いで、息も切れてきたところで、
やっと、学校が見えてきた。
もう少し…もう少し…
ゴールは、すぐ目の前に迫っている。