friend-イジメ-
でもその日の放課後。

私の、[言ってしまった疑惑]は晴れた。

キーンコーン…

チャイムが鳴り響くと同時に、クラスメートの大半が席を立った。

そして…

麗菜の席に歩み寄る。

「おい、麗菜ぁ?あんたさぁ、一番悪いの自分なんだから、遥巻き込もうとすんなよ。」

高石早苗(タカイシ サナエ)だった。

早苗も麗菜の様に気が強かった。

麗菜も負けじと。

「は…?何が?あんたたちには関係ないでしょ?あたしは今日から遥の友達になるの。邪魔だからどいてくれない?」

「はんっ。てめぇ本当にバカだよな。遥イジメようって言ったの、どこの誰さん?」

そして早苗は私をチラリと振り向いてから。

「な?遥」

と言う。

麗菜も私を振り向き。

「ごめんね遥!でも今日から遥はあたしの友達でしょ?」

今まで麗菜には…






本当の友達はいなかったんだ。











私をイジメようと言っても止める友達がいない。








私は悟った。













「麗菜、帰ろ?」






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