friend-イジメ-
次の朝。

教室では、驚きの光景が広がっていた。

真梨奈が…早苗達のところに…

真梨奈はとうとう、麗菜を見捨てたんだね…

美幸と華恵も…

麗菜を見捨てた。

桜は…



ひとりぼっち…?



何があったの…

「桜!どうしたの!?」

私は桜の元へ駆け寄る。

「イジメられっ子は近付いて来んなよ!ウゼえんだよ!ブスッ!」

「っ桜…」

私は困った顔をする。

「また体育館シューズ燃やしてほしい!?」

「違っ…」

「邪魔なんだよ!」

―ドンッ―

教室中に鈍い音が響く。

私は桜に蹴られて倒れこんでた。

「寄って来んじゃねーよ!あっち行ってろよ!じゃねーとまた燃やすからな!今度は体育館シューズ以外も!」

そんな侮辱の言葉を放った桜の瞳には、光るものがうっすらと滲んでいた。

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