friend-イジメ-
そしてクラスの視線を集めたあげく、足音と共に廊下へ消えていった。

しばらくして、クラスメートの視線が教室の出入口から外された頃、麗菜がやってきた。

「おはよ…って遥…!大丈夫!?」

「ん…びみょ…おはよ、麗菜」

「何!?どうしたの!?」

「何でもないよ…転んだの」

「嘘!嘘でしょ!」

と言い、麗菜は早苗達を睨む。

「ん?なぁあに?あたし達がやったって言いたいの?あはは!残ー念ー!…勝手に人のせいにしてんじゃねーよ。ブス」

笑いながらバカにした後、脅すように麗菜を睨む早苗。

麗菜もそうだった。

でも今は変わった。

「じゃあ誰よ!」

「桜」

無機になる麗菜に速答する早苗。

「裏切り者の桜ちゃんでーす!」

ふふん、と鼻で笑う。

「フザけないでよ!嘘でしょ!?」

「本当よ」

「桜に罪擦り付けたりしてないでしょうね!?本当はあんた達がやってたりとか!」

「何言ってんの?ブスはブスなりに黙ってろよ。ウゼえんだよ。消え失せろ。」

「ブスなんて!心が汚らし…」

「やめて!!」








これ以上見てるのが辛くて発した勇気の一発。






争いは…







止めてよ…


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