friend-イジメ-
その時、私はふと視線を感じた。

やはり、早苗達。

私と麗菜が、美月と話しているのを拒むように睨んでいた。

一瞬、目が合った。

すると早苗は私を見て少し笑い、その後、悪魔の形相になり。

「遥ぅ?何か文句あんの?あんならハッキリ言ってくんない?もったいぶってるとウザいのが更にウザくなるからぁ!」

そう言い、私に近付いてくる。

「あたしを悪く思わないでねぇ?最初は…麗菜だったんだから」

そして私のブラウスをひっぱり、トイレまで引きずり込んだ。

麗菜と美月は、その気まずい空気を耐えられず、おどおどしていた。

でも、私は別にいい。

だって、麗菜や美月がイジメられるのは嫌だから。

トイレに着くと、麻痺したように、イジメることに違和感を持てなくなった少女達。

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