俺様執事に全てを奪われて
「有栖川聖一郎という男がどういうやつか
ネットで検索してみた
なかなか良いヤツらしい」
「ああ?」
元がわたしの上から移動すると、ベッドに腰をかけた
長い足を組んで、わたしを上から見下ろしている
執事としは失格だ
わたしより視線を上にするなど許されない
だが、好きだから許してしまう
それに元は執事だが、わたしに仕えてるわけじゃない
わたしの父に仕えている
父の前では絶対に頭をあげない
元は父の目の高さより、上にはしない
「顔もなかなか好青年だった
今で言う爽やか草食系というのだろうか?
細マッチョ…ていうのだろうか?
よくわからん
が、まあ、容姿性格ともに悪いわけではなさそうだ」
「だから何だ」
「わたしが言いたいのは、気乗りがしない
見た目が良くて、性格も良い聖一郎と
見た目しか取り柄がなく、わたしにはいつも怒ってばかりの男と比べると
すぐに答えが出てしまう
わたしは元が好きだ」
なんか、眠くなってきた
計画を立てないのなのに…
視界の端で、元の口もとが持ち上がったのが見えた気がした
ネットで検索してみた
なかなか良いヤツらしい」
「ああ?」
元がわたしの上から移動すると、ベッドに腰をかけた
長い足を組んで、わたしを上から見下ろしている
執事としは失格だ
わたしより視線を上にするなど許されない
だが、好きだから許してしまう
それに元は執事だが、わたしに仕えてるわけじゃない
わたしの父に仕えている
父の前では絶対に頭をあげない
元は父の目の高さより、上にはしない
「顔もなかなか好青年だった
今で言う爽やか草食系というのだろうか?
細マッチョ…ていうのだろうか?
よくわからん
が、まあ、容姿性格ともに悪いわけではなさそうだ」
「だから何だ」
「わたしが言いたいのは、気乗りがしない
見た目が良くて、性格も良い聖一郎と
見た目しか取り柄がなく、わたしにはいつも怒ってばかりの男と比べると
すぐに答えが出てしまう
わたしは元が好きだ」
なんか、眠くなってきた
計画を立てないのなのに…
視界の端で、元の口もとが持ち上がったのが見えた気がした