俺様執事に全てを奪われて
「これで邪魔ものがいないわね」

母親はそういうと、にまぁっとだらしない緩んだ表情になった

「…で、どうだった?」

「何が?」

「婚前旅行よ」

「は?」

なんだ、そりゃあ…

わたしは首をかしげた

「ああん、生理になっちゃったのは残念よねえ
勿体ないわ
若いんだから、すぐにできると思ったのに
ホントに残念だわ」

「ちょっと…ねえ
何を言っているのか…わからないんだが」

母親がわたしの肩をがしっと掴んだ

「大丈夫よ
パパにはママが説得するわ」

「はあ? だから何の話しだよ」

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