俺様執事に全てを奪われて
家を後継する男を妻にすると、きっと大変なのだろう

わたしもきっと……

それでもやっぱり元がいいんだ

元じゃなくちゃだめなんだ

「ありがとう」

「幸せになりなさい」

「うん」

わたしは車に乗り込んだ

ただの能天気な父だとばかり思っていたけど

苦しい時代もあったのだな

わたしの知らないところで苦しんで生きているんだ

わたしも元と一緒に頑張って生きていこう

…と、その前に!

聖子と決着をつけないとな

ふん

わたしは馬鹿にしたことを後悔させないと!
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