俺様執事に全てを奪われて
「ありがとうございます
凄くうれしいです」

「嬉しいのか?
この部屋が嬉しいのか!」

わたしは元の胸倉を掴んだ

元はにこにこと微笑んでいる

「…てことだから
あとはお二人でどうぞ」

母はそう言って部屋を出て行った

「ちょ…この部屋をどうにかしろってば!」

ドアがばたんとしまった

ええ?

ここでどうやって生活するんだよ

おかしいだろ!

これが新婚生活に必要かっつうの!

普通のベッドでいいだろ

普通の風呂でいいだろ!

普通の電気でいいだろ

「…てことだから
生理が終わったら頑張るぞ」

「何を?」

「子作り」

元がにこっと笑う

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