俺様執事に全てを奪われて
「ああ…わたしはとてもじゃないが
頑張れそうにない、が」

「頑張れる
俺がその気になればいいんだろ?
同じベッドで寝るわけだし
寝不足覚悟だな」

「はあ…無理」

わたしは深いため息をつくと、ベッドに飛び込んだ

ぽよーんっとベッド揺れた

なに?

なんだこりゃ…

ウオーターベッドか?

わたしのいつもの固めなスプリングはどうした?

わたしは固くないと嫌なんだ!

なにこのぽわぽわ感は!

ベッドとして許せないぞ

「はうっ…布団の用意をさせよう」

わたしはベッドから降りると床にごろんと横になった

「乙葉?」

「ベッドが嫌だぁ」

「え?」

「柔らかすぎる!」

< 161 / 224 >

この作品をシェア

pagetop