俺様執事に全てを奪われて
夜…深夜0時
ベッドにあった、電気ランプが消された
わたしは10時にはベッドに入って横になったが…なかなか眠れない
でも寝ているふりをしていた
寝ていないと、元に心配をかけてしまうのではないか…と思って
ベッドが変わってしまった
…というのもある
が、ベッドで誰かと一緒に寝る、というのが初めてで緊張している
元はわたしが横になったあと
部屋の電気を消して、電気ランプだけで読書を始めた
何の本を読んでいるかは知らないが、ペラペラと意外と早いペースでページが捲られている
深夜0時の鐘の音が、廊下の奥から聞こえてくると
元の腕が伸びて部屋が真っ暗になった
どうしたらいい?
このままでは眠れない気がする
「乙葉、起きてるんだろ?」
「…」
「タヌキ寝入りなんて…するな」
「ばれていたのか?」
「ああ、俺はこの家の執事だぞ?
乙葉の寝顔など…何度も見てきているんだ」
「は? 見ていたのか?」
「ああ、夜中に見まわるときにな」
見まわっていたのか?
…って元はいつ寝ていたのだ?
日中は、執事の仕事をせっせとこなして
夜は見まわっていたのなら…身体の休まる時間なんてないじゃないか
ベッドにあった、電気ランプが消された
わたしは10時にはベッドに入って横になったが…なかなか眠れない
でも寝ているふりをしていた
寝ていないと、元に心配をかけてしまうのではないか…と思って
ベッドが変わってしまった
…というのもある
が、ベッドで誰かと一緒に寝る、というのが初めてで緊張している
元はわたしが横になったあと
部屋の電気を消して、電気ランプだけで読書を始めた
何の本を読んでいるかは知らないが、ペラペラと意外と早いペースでページが捲られている
深夜0時の鐘の音が、廊下の奥から聞こえてくると
元の腕が伸びて部屋が真っ暗になった
どうしたらいい?
このままでは眠れない気がする
「乙葉、起きてるんだろ?」
「…」
「タヌキ寝入りなんて…するな」
「ばれていたのか?」
「ああ、俺はこの家の執事だぞ?
乙葉の寝顔など…何度も見てきているんだ」
「は? 見ていたのか?」
「ああ、夜中に見まわるときにな」
見まわっていたのか?
…って元はいつ寝ていたのだ?
日中は、執事の仕事をせっせとこなして
夜は見まわっていたのなら…身体の休まる時間なんてないじゃないか