俺様執事に全てを奪われて
「わかったから!
言うからぁ…元だけだから」

「あとは?」

「元が好きだ
元と付き合いたい」

元は満足そうにほほ笑むと、濡れている指を抜いた

「付き合ってやってもいいぞ」

「なんだ、そりゃ…」

「乙葉は俺がいいんだろ?」

そう言わせたんだろうがっ!

元はわたしの額にキスを落とした

「はーい、そろそろベッドメイキングの時間よぉ」

ノックもなしに、部屋のドアが勢いよく開いた

母が、にやにやと顔を緩めて立っている

「どう?
妊娠しそう?」

「どうでしょう?
まあ、カラカラになるまで、絞り出しましたけど」

元が慌てることもなく、ボクサーパンツを履くとさらりと口にした

な…なんでそんな平常心でいられる?

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