俺様執事に全てを奪われて
「元は高校生活で彼女はいたのか?」

「まあ…全くいないとは言い切れないが…
って何を聞いてんだよ
昔の話だろ
気にするなよ」

元がわたしの隣に腰を落ち着けると、額にキスを落とす

「気にするだろ
急に、元のもと恋人だって出てきて、子どものいます!って言われたら困る」

「はっ…そんな過ちはねえよ
そこは慎重かつ冷静に対処した」

「なんだそりゃ?」

「どの女とも、ちゃんと避妊してるってことだよ」

どの女とも…とは複数の女と過去、付き合っていたのだな

どれくらいの人と付き合ったのだろう

元は高校生のときもきっとモテていたに違いない

その中で、付き合ったのはどんな女性だったのだろうか?

「わたしには避妊はしてなかったぞ?」

「当たり前だろ
結婚したいって思ったんだから、少しくらい反則技を使わないとな」

「はあ?」

「全く、そんな過去の話…気にすんなよ」

元は呆れたように言葉を出した

「だって気になったのだ」

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