俺様執事に全てを奪われて
「あれ?」

事務所に、胸の大きな女子が入ってきた

たぶんわたしと同じくらいか、年下か

それくらい

わたしは思わず自分の胸を見つめる

いいなあ…豊満バストっ!

Dくらいかなあ

「冴子、有栖川を待っててもいい?」

ジーパンを履いて、Tシャツの女子はパイプ椅子に座ると肘をついて飯島冴子を見た

いいなあ

胸があるだけで

軽装な服でも、色っぽく見えるんだねえ

メリハリのある身体だからこそなせる技って感じ

「なんでこんな時にくるかしら?」

「は?」

女子は首をかしげると、飯島冴子の視線をたどってわたしを見た

これって…何かアクションを起こしたほうがいいのか?

いいのか?

見合い相手よ!って宣言するべきか?

「あなた、有栖川先生のなに?」

とりあえず立ち上がって、腕を組んだ

なんか…わたしって子ども体系だ…

ストンって感じ

椅子に座っている女子は

ボン キュウ ボンって感じ

例えるなら

わたしはごぼうで

あの女子はヒョウタンだ
< 72 / 224 >

この作品をシェア

pagetop