僕らのベリーソルジャー
「…えーと、具体的に話してくれないか。」


そんな抽象的な説明では、いまいち良くわからない。


「具体的って言われても、僕だって天馬から聞いただけだし、実物は今夜見られると思って期待していたぐらいだから…」


桃太が、ゴメンと困ったように言う。


「思えばいいの。強く、想ってみて。」


突然、未明の声がした。


2人が驚いて、声のした方を見ると、ホールの入り口の所で、しいと町子に左右から守るように支えられながら、未明が立っていた。
< 103 / 201 >

この作品をシェア

pagetop