僕らのベリーソルジャー
そう言う桃太の表情は、あまりに痛そうで。


「ごめん。」


何も言えずに、一悟は謝った。


「…僕こそ、ゴメン。未明は無事なんだから、こんなにキツク言うことじゃなかったよね。」


「いいさ。何にも知らないとはいえ、俺の発言も、無責任だったしな。とりあえず、未明が床の上のままじゃ冷える。座れるところへ移動しよう。」


そう言うと、一悟は未明を両手に抱き上げた。
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