僕らのベリーソルジャー
「そういうコトを自分でいうかな?僕には良くわからないよ。その感覚は。」


桃太の呆れたような声が聞こえたが、全く気にならない。


なにせ、今、一悟はあの頃憧れて止まなかったヒーローになっているのだから。


「ね。一悟さん。少し動いてみて?」


抱き上げたままの未明に言われるまま、一悟は休息用スペースを抜け、先程のティラノの前へ来た。


「あの、ね。私を抱いたまま、軽くジャンプしてみて?」
< 127 / 201 >

この作品をシェア

pagetop