僕らのベリーソルジャー
「それじゃ、今度は空中に足場があると、想像してみて。固めた空気が、一悟さんの足の下に常にあると思ってみて?」


未明からの次の課題に、一悟は首を捻る。


「それで何が出来るんだ?」


「見えない階段を登って、私を恐竜さんの頭の前に行かせて欲しいの。」


未明の希望を理解できた一悟は、頷いて未明を抱え直した。


「たぶん出来る。こう、って事だよな?」


そう言うと、一悟は何もない空間を階段を上がるように、登りはじめた。
< 131 / 201 >

この作品をシェア

pagetop