僕らのベリーソルジャー

これはユメか?!

ミュージアムを去り。


……そして。


未明と、しい、町子の3人娘を連れ、桃太と一悟は、なぜか環状線に乗っていた。


「…大学生って、普通、車ぐらい持ってるし、乗れるものだと、僕は思っていたんだけど。」


吊り革まで手が届かず、鈍く光るてすりをつかんだ桃太が、一悟の方を見ずに、ボソリと呟いた。


それに、あえて窓の外に視線を向けたまま、一悟は反論した。


「俺は、免許はバイクしかないし、バイトが見つかるまでは、それも買えねぇの!みんながみんな、親の金でそーゆーコトできる奴ばかりだと思うなよ。」
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