僕らのベリーソルジャー
「あそこで、キチンと話が出来なきゃ、一悟が僕達の側からいなくなってしまう確率が高くなる。彼女達を巻き込んじゃったのは反省してるけど、僕が残ったことは、例え朝までに家に着けなかったとしても、後悔するに値しないね。」


頭上に向かって、きっぱりと言う。


「それだけ、一悟が欲しいんだ。」


熱い視線が、そんな殺し文句と共に、一悟の胸の奥をかき乱そうと心の奥に切り込んでくる。
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