僕らのベリーソルジャー
「…そうだよね。まだ、出会ったばかりなのにね。一悟のこと、手離したくなくて、僕は焦ってばっかりだ。…ごめん。」


そう言って、桃太は薄く小さく見える肩を落とす。


そのしょげかえった様子に、一悟は深く心を揺さ振られた。

「…‥・桃太・‥…。」

気のきいた言葉も掛けられず、胸の奥から湧き出る感情に突き動かされるように、桃太の名を呟く。
< 138 / 201 >

この作品をシェア

pagetop