僕らのベリーソルジャー
「…何が、どんな基準で、勝ち負けが決まってるんだ?」


とりあえず、そこを聞こう。


一悟は自分に落ち着け、俺。と、エールをおくりながら、桃太に尋ねた。


「僕達が、マミの書いたシナリオで、一悟から見返りなしの協力を勝ち得られたら、僕らの勝ち。そうじゃなかったら、一悟の勝ち。」


眉間に皺を寄せ、解説してくれる桃太は、かなり不満そうだ。


「って、今回はそのつもりだったんだ。」
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