僕らのベリーソルジャー
「それよりも、さぁ。
今回の台本どうしたの?
陳腐だよね?
大体、マミってば視聴率40%越えのシナリオライターのハズじゃない。
なのに、どうして、今回のは、今イチで、背中がむず痒くなるような台詞まわしの三流の台本なの?」


しいが、桃太に尋ねる。


「しかたないんだよ、しい。」


ため息をつきながら、桃太は言う。


「道具立てが悪いんだ。まさか、大学生が女の子を家まで送ろうっていうのに、電車に乗るなんてのは、想定外だったよ。」


ありえないよ、こんな信じられない展開。
などと、続ける桃太。
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