僕らのベリーソルジャー
「へぇ?市井の天才俳優が、そぉんな事ゆっちゃうんだ?」


しいが本気で驚いたように言う。


「ほんなんやったら、大将にも、もう負けってつけとこか?」


にやりと笑って、町子までもが付け加える。


「遠慮しておくよ。僕は入り込めないと言っただけで、出来ないと言ったわけじゃないからね。」


ふたりからの言葉に触発されたのか、そう言って桃太が一悟に向けた瞳には、強い感情が揺らめいていた。


「仮にも、大将の称号を預かっているんだ。僕は最後の難関であるべきだろう?」
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