僕らのベリーソルジャー
そう、宣言する桃太は。


白けた蛍光灯に照らされているだけの車内で、
まるで自ら光を放っているかのごとく、
眩しく、強い、夏の太陽のように、一悟には感じられた。


そうして、それは。


桃太を難攻不落の存在であるということをも。


一悟に認識させた。


「…おまえが、ラスボスか?」


その眩しさに、その強さに。


負けてしまわないように、性根を据えて。


尋ねる。
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