僕らのベリーソルジャー
「もちろん。」


桃太は、ただの小学生なら浮かべる事も出来ない、世慣れた、そして、非常に引き付けられずにはいられない、笑みを浮かべて言った。


「僕が、何故大将と呼ばれているか、考えれば簡単な事だよね?」


「…役者だな。」


漸くそれだけを唸るように言う一悟に、桃太の笑みは深くなる。


「誉め言葉と取っておくよ。」


「ホントに、役者なのか?」


「時と場合によってはね。」


一悟の質問に、さらりと答え、桃太は3人娘の方に向き直った。
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