僕らのベリーソルジャー
「さぁ。お芝居の時間は終わりだよ。次の駅で降りよう。マミが、車を手配してくれている。」


そして、少女達を促して降車の用意をさせる。


その一方で自身は、また一悟にむかって言った。


「一悟。僕は、一悟にとって、最強、最大の敵でいるつもりだよ。僕のことを、大将と読んでくれる仲間がいる間はね。」


でもね、と少し躊躇するように桃太は付け加えた。


「僕達に尊敬させてやると言ってくれた、一悟を、嫌いなわけじゃないからね。…ただ、僕には僕の立場や事情があるんだ。ただ、それだけだから。」
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