僕らのベリーソルジャー
一悟は、そのままの姿勢で、ただただ天馬を抱き締めていた。


こんな風に泣くときにも、決して大声を上げない天馬の事を黙って見つめ、色々な想いを抱え込んだままであろう、子供たちの事を思う。


規格外であるということは。


定められた枠の中に、納まり切らないということは。


彼らにとっては、ただ、生きづらいだけなのかもしれないと。


そう思った。
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