僕らのベリーソルジャー
「わかった。お前が嫌なら見ない。それよりも、お前はどうしたい?顔を洗いに行くか?このまま基地に行くか?」


静かにそう問い掛けた一悟に、天馬はしばらくの沈黙のあと庭園に行きたい、と、ちいさく告げた。





レジャープールの入り口を左手に入り込み、細い小径を少したどると急に視界が開けて、円形劇場を模した緑あふれる一角へと出た。


「この辺でいいか?」


抱いている天馬に尋ねて返答を確認し、一悟は近くにあったベンチへと腰掛けた。
< 160 / 201 >

この作品をシェア

pagetop