僕らのベリーソルジャー

まぶしい翼

「一瞬、心配しちゃったんだけど?」


かなり下に位置する視線が、突き刺さるような鋭さを伴って自分を見上げてきているのに、一悟の視線はつい、あらぬ方をさまよってしまう。


「直後に、心配して損したと思ったけどね。」


更に、そう付け加えられてますます視線を合わせることが出来ない。


「悪ィ。でも………」


ゴニョゴニョと続けようとした一悟の言葉を、桃太は手を上げて遮った。


「それでも、無事でいてくれて嬉しいよ。
ありがとう。」


危険な事などありようがないというのに、そう言う桃太の言葉に、一悟は引っ掛かりを感じる。
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