僕らのベリーソルジャー
「無事で…って、危険なことなんてなりようが…」


「忘れてるかもしれないけどっ!」


首を捻りながら答えかけた一悟に、桃太は言葉をかぶせるように言う。


「僕達は、身の危険に鈍感ではいられないんだよ。」


そういえば、最初に誘拐だとかそんな不穏な言葉を聞いたような気がするなぁと、一悟は思い出した。


「前になにかあったのか?」


子供達が一体どんなことに巻き込まれて、どんな目に会っているのかと考えながら一悟は桃太へ尋ねる。
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