僕らのベリーソルジャー
かなり低温の口調で桃太に言われてしまって、一悟のハートにサックリと大きなトゲが刺されてしまう。


天才達との会話では、しょっちゅう年長者としての基盤がボロボロと音を立てて崩れていってしまう一悟だった。


「いつか、俺の繊細な心はひび割れるに違いない。」


桃太には聞こえないように、口の中だけで呟いた後、一悟は小さく溜め息をついて言った。


「お前達に知ったかぶりしても仕方ないんだよな。
どうせすぐに底は割れちまうんだし。
で?
そんな事も知らない俺に、お前らは何をさせたいんだって?」
< 195 / 201 >

この作品をシェア

pagetop