僕らのベリーソルジャー
世界を変える力を持つ程の天才の集団だと名乗れるのなら、いくら小生意気なガキだといっても、大切な人材だ。


国家として保護したり出来るんじゃないだろうか。


そんな事を思い付いて、一生懸命に伝えようとした一悟に、桃太は石を噛んだような表情を浮かべた。


「冗談じゃないよ。
一悟。
僕達があらゆるシミュレーションをしてみなかったとでも思っているの?
僕達は天才ですって告白して。
それでハイそうですかって認めるような大人ばっかりじゃないんだよ?」


何を寝ぼけた事を言っているのかといわんばかりに、桃太の眉が不快気に引き上げられた。
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