僕らのベリーソルジャー
「先ずは証明してみろとか言ってさ、論文出したら散々いちゃもんつけられまくって!
なおかつ、自分の認識不足や知力不足、果てには能力不足で理解できない部分を不備だ欠点だってあげつらって!
本当に無駄な時間を過ごさせられたよ。」


非常に不快だと、顔全体に大書してあるような桃太の様子に、一悟はそれが以前に実際あった光景である事を悟った。


「この国には、他者を天才であると認めることすら出来ない馬鹿が多すぎるよ。」


そうやって斬って捨てられた人達の中に、俺も入るんだろうか。


ふと、そんな考えが一悟の頭をよぎった。
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