僕らのベリーソルジャー
「とまぁ、万事がそんな感じだよ。
どんなアクション起こしたって、最後はいつだって誹謗に中傷。
そして僕達を認めてくれる相手からは存在の抹殺を望まれる。
いつだって、そのゴールしか存在しない。
その事実に気づいてなお庇護を求める程、僕達は愚かではないし、弱くもないつもりだよ?」


肩を竦めて言う桃太に、一悟は複雑な気持ちを胸に抱え込んだままで問いを発する。


「だから、自衛、か?」


愚かな大人達が、自分達を護ってくれないから。


だから自分達で自分達を護る存在を生み出そうとしたのかと。


一悟は訊ねる。
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