僕らのベリーソルジャー
「ま、そんな所かな。
勿論、楽しそうだからっていう理由が一番ではあるけどね。」


続く桃太の言葉に、一悟はガクリと項垂れた。


「馬鹿だな、一悟。
僕達、まだまだ可愛い小学生なんだよ?
行動動機の一番始めに『楽しい』の項目が来るのなんて当たり前じゃない。」


あっさりと言われてしまい、一悟は翻弄される自分に哀れを感じた。


一筋縄ではいかない彼らに対峙するためには、まだまだ胆力も、智力も、経験値までもが足りていない一悟であった。


「体力だけなら勝てるんだけどな。」


自慢にならない優位を見つけても、一悟の心のもやは晴れていってはくれなかった。
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