僕らのベリーソルジャー
誉められているような気がしない。


シクシクと一悟は思った。


「あ、もう、こんな時間なんだ。…と、言うわけで、みんな。待ち合わせは夜、博物館の前、だからね。」


へこまされた一悟から、腕時計に目をやった桃太が、突然そう言って、解散を告げた。

それを合図に、わらわらといた子供たちは、荷物をまとめて、帰り支度を始めた。
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