僕らのベリーソルジャー
「着てた服はそこにあるから。じゃ。」


しかし、そう言って去って行こうとする少年の手を、一悟は離さない。


「接触するの嫌いだって…」


「それは聞いた。だが、お前の名前を、まだ俺は聞いてない。」


一悟に手を取られたまま、強い口調でそう言われ、少年は渋々と答えた。


「……逢坂天馬(オオサカテンマ)。」


そして、美麗な顔に不快そうな表情を浮かべ、一悟の手を振りほどくと、天馬は走り去った。
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