僕らのベリーソルジャー
目を合わして話さない桃太の様子に、それを良しと思っていないことを読み取った一悟は、少し表情を崩した。


「じゃあ、アスハは?」


そう言えば、自分で名乗ったという訳ではない気がして、桃太に質問する。


「あ、アスハは特別。日本語あんまり得意じゃないんだ。アスハ、普段は英語とヒンドゥー語で日常会話やってるからね。」


一悟が、どっちか得意なら、それで話してもらってもいいんだよ?と桃太に言われたが、残念ながら、どちらの言語にも、精通していない一悟だった。
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